大腸カメラ

下記に当てはまる場合、要注意です。早期の大腸カメラ検査をおすすめいたします。

  •  下痢や便秘を繰り返す
  • 血便が出る
  • 下血
  • お腹が張る
  • 通勤 / 通学時や緊張時にお腹を下す
  • 便潜血検査で陽性と診断された
  • 家族に大腸がんを発症した方がいる
  • 大腸ポリープを切除した経験がある
  • 40歳以上で、一度も大腸内視鏡検査を受けたことがない

便秘や下痢は日常的に起こりやすい症状ですが、大腸がんや大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎やクローン病など深刻な大腸疾患によって起こっている可能性もあります。

また、早期の大腸がんやがんになり得る大腸ポリープには自覚症状が起こることがほとんどありません。したがって、発症リスクが高くなる40歳を超えたら、自覚症状がなくても大腸カメラ検査を受けるようにしましょう。

大腸カメラとは

当院の大腸カメラについて

当院での大腸カメラは、①安全・②快適・③確実・④正確・⑤迅速な検査になるよう常に心がけています。

①安全な検査

大腸カメラをお受けになる方に万が一にも問題が生じないよう安全には最大限の配慮をしています。そのため安全が脅かされそうになった場合は検査を中止することもあります。

②快適な検査

大腸カメラは辛いと思われがちですが、当院では検査時に適量の鎮静剤と鎮痛剤を使いますので、痛みなどが出にくい検査となっています。

③確実な検査

大腸カメラでは直腸から大腸の一番奥の盲腸まで観察することが求められますが、当院ではほぼ全例で盲腸まで観察することができています。

④正確な検査

大腸ポリープやがんなどの見落としがないよう観察には細心の注意を払っています。

⑤迅速な検査

検査があまり長くならないよう安全に最大限の配慮をしたうえで迅速な検査にも努めています。

なお内視鏡センター長である寺本は、大腸内視鏡挿入に関する国内有数の勉強会(二木会)に所属し、日々技術の見直しや改善に努めています。

大腸カメラとは

内視鏡を肛門から挿入して、大腸の一番奥の盲腸まで進めて、戻りながら大腸と小腸の一部を直接観察する検査です。大腸カメラ(大腸内視鏡)は、スコープの先端に高性能カメラがついていて、大腸がんやポリープ、炎症などあらゆる大腸の病気の有無を検査できる検査です。
日本における大腸がんの患者数は増加傾向にあります。近年のがんによる死亡原因でも、大腸がんは上位を占めています。主な原因として、食生活の欧米化が大きいとされています。比較的進行が遅い大腸がんは、症状が出て発見された時には、かなり進行している場合が多く、早期発見には大腸内視鏡検査が重要とされています。早期発見できれば、適切な治療により日常生活に支障なく治療することができます。しがたって、無症状の場合でも、定期的に大腸カメラ検査を受けることをおすすめしています。
大腸カメラ検査は、前処置の下剤服用や、検査中の苦痛、検査後の膨満感などの不快感・苦痛によって苦手な方が多くいらっしゃいますが、当院では大腸カメラ検査の苦痛を可能な限り取り除き、楽に受けられるように十分な配慮を心がけています。

当院の大腸カメラの特徴

鎮痛剤・鎮静剤を使ってリラックスした状態で検査を受けられます

大腸カメラが苦手な方や不安な方が、苦痛を軽減し楽に受けられるよう、鎮静剤を使うことをおすすめしています。鎮静剤の使用することで、心身リラックスしてほぼ眠った状態で検査を受けられます。初めて検査を受けられる方もお気軽にご相談ください。

検査中に大腸ポリープ切除が可能です

大腸ポリープを放置すると大腸がんにまで進行することがあります。当院では、ご希望がある場合、大腸カメラ検査中に大腸ポリープを発見した場合、その場で切除を行い、大腸がんの発生を予防しています。同日に切除が可能なので、事前の食事制限が1回で済み、患者さんの心身への負担が軽減できます。ポリープの数や大きさによっては入院が必要になりますが、その場合はそのまま当院への入院も可能です。

ストレッチャーで寝たままリカバリールームに移動が可能です

鎮静剤を用いた検査の後は、寝たままストレッチャーでリカバリールームへの移動が可能です。鎮静剤が抜けるまでの時間は、横になって楽な姿勢で過ごし、できるだけ身体への負担を軽減させます。

院内で下剤処置が可能

大腸カメラ前には、腸内をきれいにするために下剤の服用が必要です。下剤はご自宅で服用して、便の状態が落ち着てから来院というのが一般的な流れになりますが、この処置が不安に思われる方も少なくありません。
当院では患者様が安心して検査が受けらるように、院内で下剤処置が行える体制を整えております。便の状態をスタッフが確認でき、わからないことがあればすぐ相談できるのもメリットです。初めての方もお気軽にご相談ください。

女性医師による内視鏡検査

大腸カメラはお尻からスコープを挿入するため、女性の患者様は、男性医師に検査をされることに抵抗があるという方も少なくありません。当院では、女性の患者様でも安心して検査が受けられるように、女性医師による検査を行っています。

土曜日検査が可能です

胃カメラ検査・大腸カメラ検査を土曜日にも受けることができます。平日忙しくて来院できない方は、当院にお気軽にご相談ください。

胃カメラ・大腸カメラ検査の同日実施

当院では、胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に受けて頂くことが可能です。
胃カメラと大腸カメラを両方受ける予定の方、食事制限を一度で済ませたい方・2日間のスケジュール確保が難しい方などはお気軽にご相談ください。当院では、多くの方に胃カメラ検査と大腸カメラ検査をセットで受けて頂いております。ご不明な点がございましたら町田市にある当院までお問い合わせください。
※患者様の状態に合わせて同日実施が難しい場合もございますがご了承ください。
※同日に胃/大腸を実施をする場合は、内視鏡治療ができません。

日帰りポリープ手術に対応

当院では、大腸カメラ検査時に日帰りでポリープ切除することが可能です。
大腸カメラ検査時にそのままポリープを切除することで、一度の来院で済む利点がございます。
※医師の判断で入院して頂く場合がございます。

大腸カメラ検査の流れ

1診察

現在の状態(症状、服薬状況等)の把握のため、大腸カメラ5日前までに外来受診をお願いいたします。(お薬手帳をご持参ください)その際、受付にて大腸カメラ予約済みであることをお伝えください。(大腸カメラ予約5日前までに受診が確認できない場合、予約は自動キャンセルとなります)

ポリープ切除となった場合、基本的には1泊入院していただきます。(出血のリスクが高い場合は2泊以上となることもございます)

2前々日・前日

前々日は消化の良い食事をしてください。
前日は腸の中に便が残りにくい検査食を推奨しています。
就寝前に下剤を服用する場合もあります。

3当日朝

当日朝から禁食となります。
水とお茶は摂取して構いません。
糖尿病の内服薬・インスリンがある方は、当日の朝は中止してください。
下剤を自宅で服用する場合は、指定された時間より服用し、検査30分前に来院してください。

4来院後

便が透明になったかどうかを確認します。
検査は15~30分程度かかり、個人差があります。
検査直前に、点滴で鎮痛・鎮静剤、腸の蠕動運動を抑える薬を使用します。
検査中に、ポリープ切除や生検(組織の一部を摂取すること)を行う場合があります。
※鎮静剤を使用するため、車やバイク・自転車での来院を控えてください。
※ご自分で運転されてきた場合はキーをお預かりしますので、ご了承ください。

5検査後

検査後はストレッチャーで移動し、横になったまま目が覚めるまで1時間程度休憩して頂きます。
ポリープを切除し入院になった場合は、入院後に担当医から説明があります。
病理検査を行った場合、結果まで1~2週間ほどかかるので、2週間後以降に外来にて検査結果をご説明します。
ポリープ切除を行った方は、数日から2週間(治療内容により異なります)は激しい運動・長湯・飲酒を含めた暴飲暴食・刺激物・遠方への外出は控えてください。

ポリープ切除後の入院について

当院ではポリープ切除を行った際には基本的に入院を前提とした患者様対応を取らせていただいております。ポリープ切除後は大腸から出血のリスクがあり、仮に出血した際には緊急措置が必要となるため、入院を必要とする場合が多くあります。そのため全国の消化器病院では全ての患者様に対して入院を前提としたポリープ切除を行う傾向がありますが、当院では患者様のご要望と患者様の容態にあわせて日帰りポリープ切除の対応を行う場合がございます。日帰りポリープ切除をご希望される際には当院医師までその旨をお伝えください。最終的には医師の判断となりますが、日帰り対応が可能か検討させていただきます。

大腸カメラ検査によって発見される主な疾患

大腸がん

「腹痛」「下痢・便秘」「血便」などの症状がよく見られます。大腸ポリープができたことがある方はリスクが高くなります。

潰瘍性大腸炎

「腹痛」「下痢」「粘血便」「貧血」「発熱」などの症

状がよく見られます。原因不明で、根治できる治療法が無いため、難病に指定されています。一般的には、薬物療法で症状を抑える治療が行われています。長い間炎症が続くとがんに発展する可能性もあります。

クローン病

「腹痛」「下痢」「発熱」「体重減少」「痔瘻」などの症状がよく見られます。原因不明で、根治できる治療法が無いため、難病に指定されています。進行すると腸管合併症を引き起こし、稀にがんにまで発展することもあります。

過敏性腸症候群

「長期間続く腹痛」「下痢・便秘の繰り返し」などの症状がよく見られます。ストレスや不安が原因となり、腸管の知覚過敏や腸管蠕動運動の異常が引き起こされると言われています。

虚血性大腸炎

「腹痛」「吐き気・嘔吐」「冷や汗」「下痢」「下血・血便」などの症状がよく見られます。動脈硬化で血流が低下した状態で、便秘で強くいきんだ際などに腸への血流が途絶えることで引き起こされると言われています。高齢者に多い疾患ですが、最近では若年層にも見られます。

大腸憩室炎

「腹痛」「発熱」などの症状がよく見られます。大腸憩室の保有率は日本人全体で約24%と言われ、先天性の場合と後天性の場合があります。大腸憩室の保有自体は基本的には無症状ですが、炎症を起こすと上記のような症状が現れます。炎症を放置すると、増悪して入院や手術が必要になることもあります。

検査費用

  1割負担 3割負担
大腸カメラ検査のみ 約1,600円 約4,800円
大腸カメラ検査+病理組織検査 約3,000円~5,500円 約9,000円~16,500円
日帰り大腸ポリープ切除 約6,500円~9,000円 約19,500円~27,000円

よくある質問

大腸カメラ検査の予約はできますか?

お電話からのご予約、来院してのご予約があります。現在、内視鏡検査の予約時間帯は13時~17時になります。
内視鏡検査予約専用ダイアル:042-794-7707

大腸カメラ検査は保険が適用されますか?

大腸カメラ検査には、基本的には保険が適用されます。医師が大腸カメラ検査の必要があると判断した場合、保険が適用されます。医師が大腸カメラ検査の必要性はないと判断した上で患者様が大腸カメラ検査の実施を希望する場合は、自費となります。

大腸カメラは「痛い」「苦しい」というイメージがあり心配です。

肛門から内視鏡を挿入するため、不安になられるかと思います。そこで当院では安心して検査を受けていただくため、鎮痛剤と鎮静剤を用いています。そのため、「痛みを感じなかった」「眠っている間に終わっていた」と仰る患者様が多いです。

大腸カメラ検査後の生活で何か制限はありますか?

鎮静剤を使用した大腸カメラ検査を実施した場合は、車、バイク、自転車などの運転はお控え下さい。また、脱水症状を起こす可能性があるため、こまめに水分補給を行ってください。

どんなときに大腸カメラ検査を受けたほうが良いですか?

お腹の調子が悪い、便の様子が通常とは異なるなどの症状がある場合は、大腸カメラ検査を受けることをお勧めします。また、大腸カメラ検査は大腸がんや前がん病変の大腸ポリープの早期発見につながる検査です。大腸がんの予防や早期発見のためにも、定期的な大腸カメラ検査の実施をお勧めします。

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