切らない痔の日帰り治療「ジオン注射(ALTA療法)」|町田胃腸病院

ジオン注射(ALTA療法)のご案内

「いぼ痔(痔核)があるが、手術は怖い」 「おしりの症状で悩んでいるが、入院する時間はとれない」
このように、痔(いぼ痔)の治療をためらっていませんか? ひと昔前まで、進行したいぼ痔の治療は「手術(切除)」が基本でしたが、近年はメスを使わない優れた治療法が登場しています。それが「ジオン注射(ALTA療法)」です。ジオン注射は、特定のいぼ痔(内痔核)に対して非常に効果の高い治療法で、痛みもほとんどなく、日帰りでの治療が可能です。 町田胃腸病院では、肛門科医がこのジオン注射(ALTA療法)に精通しており、多くの患者さんの悩みを解決しています。
町田市や近隣エリアで「切らない痔の治療」をご希望の方は、ぜひ当院にご相談ください。

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ジオン注射(ALTA療法)とは?

ジオン注射(ALTA療法)は、メスを使わずに「いぼ痔(内痔核)」を治療する画期的な注射療法です。
従来の手術(切除術)が痔核を物理的に「切る」治療法であるのに対し、ジオン注射は、痔核(いぼ痔)に「ジオン(ALTA)」という薬剤を直接注射して、痔核を硬化・縮小させる「枯らす」治療法です。

どのように痔を治すのか?

「ジオン(ALTA)」という薬剤には、以下の2つの作用があります。
1.血流の遮断
注射された薬剤が痔核内の血流を急速に遮断し、痔核を「しぼませ」ます。これにより、出血や脱出(飛び出すこと)が早期に改善します。
2.線維化(硬化・固定)
薬剤の作用により、痔核の組織が徐々に線維(硬い組織)に置き換わっていきます。これにより、痔核が硬化・縮小し、元の位置(直腸粘膜)にしっかりと固定されます。この作用により、手術で切除したのと同等の効果を得ることができます。

ジオン注射が適応となる痔(いぼ痔)

ジオン注射は、すべての痔に適応となるわけではありません。 主な治療対象は、肛門の内側にできたいぼ痔(内痔核)が、排便時などに肛門の外に脱出する(飛び出す)ようになった「脱出性の内痔核」です。
<適応とならないケース> ・肛門の外側にできる「外痔核」
・血豆ができて急に痛む「血栓性外痔核」
・切れ痔(裂肛)
・痔ろう(あな痔)
このように、痔の種類や状態によって最適な治療法は異なります。まずは肛門科医が正確に診断し、ご自身のいぼ痔がジオン注射の適応となるかを判断することが非常に重要です。自分の症状がジオン注射に当てはまるか?分からない方はお気軽にご相談ください。状況に合わせて専門医が適切な治療をご提案いたします。

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ジオン注射(ALTA療法)の5つのメリット

院がジオン注射(ALTA療法)を推奨する理由には、従来の切除手術にはない、患者さんにとって大きな5つのメリットがあるからです。

メスを使わず、切らない

最大のメリットは、メス(手術)で痔核を切除しないことです。 「おしりを切る」という手術への恐怖心や抵抗感がある方でも、注射による治療のため、安心して受けていただきやすい治療法です。

治療中の痛みがほとんどない

ジオン注射は、痛みを感じる神経(痛覚)がない肛門の内側(直腸粘膜)のいぼ痔(内痔核)に注射します。 そのため、注射中や治療後の痛みはほとんどありません。 (※麻酔は、注射の際の違和感をなくしたり、肛門の緊張を緩めて正確に注射したりするために行います。)

日帰り治療が可能

入院の必要がなく、治療当日にご帰宅いただけます。 注射自体は、麻酔や準備の時間を含めても15~30分程度で終了します。その後、院内のリカバリールームで安静にしていただき、お体の状態が落ち着いたらご帰宅となります。

従来の手術と同等の高い効果

「切らない治療」と聞くと効果が低いイメージがあるかもしれませんが、ジオン注射(ALTA療法)は、適切に行えば従来の手術(結紮切除術)と同等の高い治療効果が期待できます。 出血や脱出(飛び出すこと)は、治療後すみやかに改善が見られます。

早期の社会復帰が可能

「仕事を長期間休めない」「家事や育児で家を空けられない」という方でも、入院が不要なため治療を受けやすくなります。 身体への負担が少ないため、デスクワークなどのお仕事であれば、最短で翌日から復帰することも可能です。(※個人差があります)

町田胃腸病院だから行えるジオン注射(ALTA療法)

ジオン注射(ALTA療法)は、メリットの多い優れた治療法ですが、「ただ注射すれば治る」という単純なものではありません。 薬剤の効果を最大化し、副作用のリスクを最小限に抑えるためには、肛門の構造を熟知した医師による高度な手技が不可欠です。

専門的な手技「四段階注射法」

ジオン注射は、痔核(いぼ痔)の状態(大きさ、位置、数)を見極め、1つの痔核に対して4つの異なる層(①上極部粘膜下層、②痔核中央部粘膜下層、③痔核中央部固有筋層、④下極部粘膜下層)に、薬剤を正確に分割して注入する「四段階注射法」という手技で行います。
この注射が不正確で、浅すぎたり深すぎたり、量が適切でなかったりすると、効果が不十分で再発したり、直腸の組織にダメージを与えたりする(直腸狭窄などの)リスクがあります。

肛門科医による安全で確実な手技

町田胃腸病院では、肛門疾患の診断と治療に精通した肛門科医が、この「四段階注射法」を安全かつ確実に行います。 豊富な経験に基づき、患者さん一人ひとりの痔核の状態を正確に診断し、適切な深さ・適切な量で薬剤を投与することで、ジオン注射(ALTA療法)の効果を最大限に引き出します。

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ジオン注射(日帰り治療)の流れ

Step.1 診察・検査(適応の判断)

まずは外来を受診いただき、肛門科医が診察を行います。 いぼ痔(痔核)の状態(種類、大きさ、進行度)を正確に診断し、ジオン注射(ALTA療法)が最適な治療法であるかを判断します。 (※すべてのいぼ痔がジオン注射の適応となるわけではありません。) 治療が決定したら、治療内容や注意点をご説明し、治療日を予約します。

Step.2 治療(注射)当日

①ご来院・麻酔
ご予約の時間にご来院いただきます。 肛門の緊張を和らげ、正確な注射を行うために、仙骨硬膜外麻酔や局所麻酔など、患者さんに適した麻酔を行います。

②ジオン注射(ALTA療法)の実施
麻酔が効いた状態で、肛門科医が「四段階注射法」を用いて、痔核にジオン(ALTA)を正確に注射していきます。 注射自体にかかる時間は15~30分程度です。痛みを感じることはありません。

③安静・ご帰宅
治療後は、院内のリカバリールームで安静にしていただきます。麻酔が覚め、お体の状態が落ち着いたことを確認してから、ご帰宅となります。
(※麻酔の影響が残るため、当日のご自身による車・バイク・自転車の運転はお控えください。)

Step.3 治療後の経過と通院

治療の翌日、または数日後にご来院いただき、医師が患部の状態を確認します。 その後も、傷が完全に治癒するまで(薬剤が浸透し、痔核が十分に硬化・縮小するまで)、医師の指示に従って経過観察のために数回通院していただきます。 治療後に気になる症状や不安なことがあれば、いつでもご相談ください。

ジオン注射の副作用・注意点

ジオン注射(ALTA療法)は、安全性が高く、体への負担が少ない優れた治療法ですが、すべての方に合併症や副作用が起こらないわけではありません。当院では、事前にリスクについても十分にご説明し、ご納得いただいた上で治療を行っています。

考えられる副作用・合併症

①注射直後の違和感など
治療後に、一時的な血圧低下、吐き気、肛門部の違和感や重たい感じ(残便感)が出ることがあります。多くは院内で安静にしていただくうちに改善します。
②発熱
薬剤の反応により、治療当日の夜から翌日にかけて一時的に37~38℃程度の発熱が見られることがあります。通常は1~2日で自然に解熱します。
③排便時の痛み・出血
治療後、薬剤が浸透して痔核が硬化する過程で、排便時に多少の痛みや出血を伴うことがあります。
④排尿障害
まれに、麻酔の影響や注射部位の腫れにより、一時的に尿が出にくくなることがあります。
⑤まれな合併症
極めてまれですが、注射部位が深く潰瘍になったり、それにより直腸が狭くなる(直腸狭窄)といった報告もあります。当院では、このようなことが起こらないよう、肛門科医が「四段階注射法」を正確に実施し、リスクを最小限に抑えています。

治療後の生活上の注意点

ジオン注射(ALTA療法)の効果を最大化し、合併症を防ぐため、治療後は以下の点にご注意ください。
①アルコール類:治療後、約1週間は禁酒してください。アルコールは血流を良くし、患部の腫れや再出血の原因となります。
②運動:激しい運動や、重いものを持つなどの力仕事は、医師の許可が出るまで(目安として1~2週間)控えてください。
③入浴:当日はシャワーのみとし、湯船に浸かるのは翌日からにしてください。
④排便:便秘にならないよう水分と食物繊維をしっかり摂り、排便時に強くいきまないように注意してください。
⑤通院:治療後の経過観察は非常に重要です。医師の指示通りに必ずご来院ください。

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治療にかかる費用

ジオン注射(ALTA療法)は健康保険が適用されます。

ジオン注射(ALTA療法)による治療は、公的医療保険(健康保険)の適用対象です。 治療費は、患者さんの保険の負担割合(1割・2割・3割)によって異なります。
<費用目安>
・3割負担の方: 約 20,000円 ~ 30,000円程度
・1割負担の方: 約 7,000円 ~ 10,000円程度
※上記は、治療(注射手技料、薬剤費など)にかかるおおよその目安です。診察料、検査料、麻酔料、処方箋料などは別途必要となります。
※任意保険(生命保険や医療保険)に加入されている場合、手術給付金の対象となることがあります。詳しくはご加入の保険会社にご確認ください。

よくある質問

 

本当に痛みはありませんか?

はい。注射を行う場所は、痛覚(痛みを感じる神経)がない肛門の内側(直腸粘膜)ですので、注射そのものの痛みはほとんどありません。 当院では、肛門の緊張を和らげてより正確な注射を行うために適切な麻酔を使用しますので、ご安心ください。 治療後に、便意に似た違和感(残便感)や重たい感じが出ることがありますが、痛みとは異なるものです。

外痔核(いぼ痔)にも注射できますか?

いいえ、残念ながらジオン注射(ALTA療法)は外痔核には適応されません。 この治療法は、肛門の内側にできる「内痔核」が脱出(飛び出す)するタイプのいぼ痔に対してのみ、保険適用と効果が認められています。 外痔核が主体の場合や、内痔核と外痔核が合併している場合は、手術(切除術)など他の治療法が適切となります。まずは診察にて、ご自身の痔のタイプを正確に診断させてください。/p>

ジオン注射で治療した後、再発することはありませんか?

ジオン注射(ALTA療法)は、「四段階注射法」で適切に行われれば、従来の手術(切除術)と同等の高い根治(こんち)効果が期待でき、再発率は低いとされています。 ただし、治療が成功しても、治療後に便秘や下痢、強いいきみなどの排便習慣、長時間の座りっぱなしなどの生活習慣が改善されない場合、別の場所に新しく痔核ができてしまう(再発する)可能性はゼロではありません。

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