町田の眼科病院の緑内障|町田市・相模原市の眼科病院

〒194-0023
東京都町田市旭町1丁目17-21

お問い合わせ

042-726-6511

緑内障 GLAUCOMA

緑内障とは

視神経の障害によって
視野が狭くなる病気です

緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に繋ぐ視神経が何らかの障害を受け、視野(見える範囲)が狭くなる病気になります。緑内障は一般的な目の病で特に中高年の方に起こることが多く、40歳以上の20人に1人が罹患すると言われています。そして誰にでもかかる可能性のある病気でありながら、放置すると失明のリスクが潜んでおり、実際に日本国内での失明原因の上位に上がる病気になります。

このような場合はご相談ください

視界がかすんで見える、ぼやける

光がまぶしく感じる

視力が低下したように感じる

頭痛や吐き気、眼痛がある

緑内障の原因

眼圧の上昇が主な原因です

緑内障の原因の一つとして、眼圧の上昇が挙げられます。眼圧とは一言でいうと、目の硬さのことを指します。眼圧が上昇することによって、視神経を痛め(障害が起こり)、視野が狭くなる症状が起こります。視神経への障害を引き起こす眼圧の高さについては個人差によるところがありますが、一般的な正常範囲の数値は10~21mmHgと言われております。目には栄養を運ぶ役割をしている房水(ぼうすい)という液体が循環しており、目の球状の形もこの房水の圧力(眼圧)が一定であることで保たれております。この房水の流れに異常が生じ、眼圧が高くなることで視神経を痛めてしまいます。

緑内障の症状

自覚症状がなく気付きにくいため
異変を感じたらすぐにご相談ください

目の見える範囲(視野)が徐々に狭くなっていきます。ただし、一般的に緑内障の症状は少しずつ進行していくため、自覚症状が少なく気づきにくい病気です。急性の緑内障では眼圧が急激に上昇し、激しい目の痛みや頭痛、吐き気などの症状が現れます。このような急性の症状が起きた際には、すぐに眼科に受診し眼圧を下げる治療を受ける必要があります。一度痛めてしまった視神経を元に戻すことはできないため、緑内障は一生付き合っていく病気です。一方で、早期発見し、治療を行い続けることによって症状の進行を抑え、十分な視野と視力を保つことが可能です。したがって眼科に受診し早期に緑内障を発見し、治療を開始することが重要になります。40歳を超えたら定期的に検査を受けることを推奨します。

緑内障の種類

正常眼圧緑内障

眼圧の数値が正常な範囲内(10~21mmHg)であるにも関わらず、視神経に障害が起こり緑内障になるケースがあります。これは正常眼圧緑内障と呼び、後述の開放隅角緑内障に分類されます。国内の緑内障の6割がこの正常眼圧緑内障に当てはまります。

原発開放隅角緑内障(げんぱつかいほうぐうかくりょくないしょう)

房水の排出口でフィルターのような役割を担っている「線維柱帯」が徐々に目詰まりすることによって、房水がうまく流れず眼圧が上昇し、視神経に障害を引き起こします。

原発閉塞隅角緑内障(げんぱつへいそくぐうかくりょくないしょう)

房水の排出口付近にある隅角(ぐうかく)と呼ばれる部分が狭い、もしくは閉じてしまうことによって房水の流れが妨げられ、眼圧が上昇し視神経に障害を引き起こします。

続発性緑内障

何か他の原因により眼圧が上昇し視神経に障害を引き起こすタイプの緑内障になります。
原因としては、外傷や角膜の病気、網膜剥離、目の炎症などといった目の疾患によるものや、ステロイドホルモン剤などの薬剤による眼圧上昇が挙げられます。

先天性緑内障

房水の排出口付近にある隅角(ぐうかく)と呼ばれる部分が、生まれつき未発達なことで房水の流れが妨げられ、眼圧が上昇し視神経に障害を引き起こします。

緑内障の検査

緑内障と判断するためには、眼科を受診するのみならず適切な検査を受ける必要があります。
健康診断などの定期検診で異常があった際には、必ず眼科医を受診するようにしましょう。

眼圧検査

目の表面に空気をあて、眼圧を測定します。緑内障の程度や治療の経過を図るためにも重要な検査です。

眼底検査

眼底カメラを用いて、眼球の奥にある血管や視神経を観察します。視神経が痛み、減ってしまうと、目の奥にある視神経乳頭と呼ばれる部分の凹みが大きくなります。この部分をみることで緑内障の診断を行います。

視野検査

まっすぐ前方を見たときに、上下左右どのくらいの範囲が見えているのかを調べる検査です。視野がどれだけあるか、欠損(見えない範囲)の有無や大きさから、緑内障の程度を判断します。

緑内障の治療

症状の進行を抑えるための
治療を行います

一度痛めてしまった視神経を戻すことはできないため、緑内障の治療は症状の進行を抑えることが目標になります。これ以上視神経を痛めて、視野が狭くなることを防ぐために眼圧を下げ、低くコントロールする治療が主になります。緑内障の治療方法は大きく「薬物療法」「レーザー治療」「手術療法」に分かれます。どれも眼圧を下げることが目的ですが、点眼薬による治療でも症状の進行が抑えられない、眼圧が下がりにくい場合は、レーザー治療や手術を実施します。

治療の種類

点眼薬による治療

眼圧を下げる効果のある目薬を点眼します。具体的には、房水の流れを促進、抑制の効果がある薬を点眼することで眼圧を低くコントロールし症状の進行を抑えます。

レーザー治療

房水の出入口となる箇所にレーザーを当てて房水の流れを促進し、房水の流れ道となるようにレーザーで小さな穴をあけるといった処置を行い、眼圧を下げるようにします。

緑内障手術

緑内障手術では、房水の流れを妨げている箇所を切開し房水を流れやすくする方法や、房水を別の箇所に逃がす処置を行う方法などがあります。当院では低侵襲緑内障手術(MIGS)を行っております。